2017年1月9日月曜日

ユーザーミッション作成虎の巻 第二回:ミッション作成編(1)

War Thunder ユーザーミッション作成虎の巻
                   第二回:ミッション作成編(1)

 こんにちは、アイゼンです。
CDKの扱いに慣れるには、実際に使ってみるのが一番!ということで、今回はいきなりですがミッション作成を始めてみたいと思います。


   視点移動とユニットの配置

使用マップはドーバー海峡マップで、英国本土航空決戦をモチーフにしたミッションを作成しましょう。

そのためにはまずマップを変更する必要があります。その方法としては二つ存在します。まず、起動時に表示されるSelect binary dump fileで「最近使ったファイル」または「新しいファイルを開く」を選択し右下のボタンからブラウズして適用するものです。

 もう一つは左上のタブのScene viewを選択しツールバー左側のSelect binary dump fileをクリックし、同様に変更するものです。


 画像のようにdover_strait.binを選択し、OKを押してください。すると、海峡の水面だけが表示されていると思うので、コンパスを参考にブリテン島のある西北西へ進みましょう。ツールバーのFly modeをクリック、またはエディターの画面をクリックした後スペースキーを押し、フリーカメラモードに移行してください。
 基本的な移動方法はリプレイと同様WASDで移動できます。速度を上げるため、Shiftキーを押しながら進みましょう。

ブリテン島が見えてきました。次はホーキンジ飛行場を探しましょう。白い崖に沿って西方向へ進みましょう。


農地の間に草地の飛行場が見えてきました、これがホーキンジ飛行場です。もう少し接近したら、プレイヤー機を設置してみましょう。


前回の終わりに簡単に説明したユニットの配置を利用します。armadaと書かれたダイアログをクリックしてみると、tankModelsなどがありますが、今回は航空機ですのでarmada(編隊という意味)を選択してください。次に、ツールバー中ほどにある戦車のようなアイコンをクリックすると、画面上に画像のような飛行機のアイコンと地面から伸びる棒が見えます。
 ここで補足になりますが、通常ユニットはマウスタートルに合わせて地面と同じ高度に設置されます。しかし、armadaだけは標高+400mに設置されます。とりあえず滑走路の端に棒の下端が合うように設置してください。


次に、ユニットのプロパティを変更し、飛行機を滑走路の高さに合わせましょう。
まず、ユニットの可視化をすべてチェックし、ユニットの場所へ移動してください。すると、おそらくA-20Gのモデルが表示されると思います。
今回は英国本土航空決戦ということなので、スピットファイアに変更します。ツールバーの左側にある文書のアイコンをクリックし、右側に開いたObject Propertiesの中にあるClassa-20gからspitfire_mk1に変更してください。
 変更したら、ユニットを飛行場の高さに合わせましょう。ツールバーのdrop objectをクリック、またはプロパティのPositionにある高度をー400してください。


 もう一度ユニットの場所へ移動し、ツールバーのunit rotateを使ってユニットを回転させ、機首方向を滑走路へ合わせます。
これでユニットの設置は完了です!最後にプロパティを細かく設定していきましょう。



 まず、改造について設定します。Weapon & Bulletsをクリックすると展開するので、すべて選択していきます。しかし不足してしまうので、ModificationsAddをクリックして項目を増やし、画像のようにすべて選択してください。弾種についてはお好みでどうぞ。
 しかし、このままではミッションを実行しても滑走路に着陸した状態ではなく超低空飛行になってしまいます。これを防ぐため、プロパティの下のほうにあるspeedを選択し0にしてください。こうすることで、駐機状態になります。
 さらに、army1に変更し、仕上げにNameの項目をplayerに変更すればプレイヤー機の設定が完了します。

              ミッションの設定



ここからはミッションの基礎設定を行っていきます。Mission Settingsをクリックして展開、さらにmissionを展開してください
まず、プレイヤー機がどの機体なのかを指定します。Player_teamAwingをクリックし、playerを選択してください。
次に、ミッションの名前を設定します。nameを適当な名前にしてください。今回はHawkins_airfield_battleとしています。
さらに、levelでマップを指定します。これを忘れてしまうとミッションエディター内の表示に関わらず太平洋の海だけのマップになってしまうので要注意です。
最後に戦線、時間帯、天候をそれぞれ指定したら完了です。

この画像のようになっていたら完成です。 


              ミッションの保存と実行

では、ミッションをいったん保存して実行してみましょう。右上にあるsaveをクリックしてください。
ここで注意点ですが、この時保存先フォルダはマップのbinファイルを格納するlevelsになっています。保存先ファイルをuser_missionに変更してください。
 また、ファイル名はミッション名と同様にしておきましょう。

保存が完了したらエディターを閉じ、War Thunderを起動しましょう。
 先ほど指定した名前のミッションがユーザーミッション内に表示されていたら完成です!
 試しに少し飛んでみてください。


次回は敵機などの設定を行います。

ユーザーミッション作成虎の巻 第一回:インストール&基本操作編

War Thunder ユーザーミッション作成虎の巻

第一回:インストール&基本操作編


 こんにちは、アイゼンです。
 今回は初めての記事としてCDKミッションエディターを利用したユーザーミッション作成方法について解説していきたいと思います。

              必要なソフトウェア
War Thunder
War Thunder CDK (Gaijinの配布する開発者ツール)
テキストエディタ(Windows付属のメモ帳で可。個人的にはサクラエディタがお勧めです)

           CDKインストール

 まず、War Thunder CDKの導入方法について簡単に解説していきたいと思います。
リンク先のページの一番上に表示されている最新版をダウンロードしてください。ダウンロードが完了して実行するとこのような画面が表示されます。


いきなりロシア語が出てきますが慌てずEnglishを選択してOKを押してください。


War Thunder CDK 0.1をあなたのコンピューターにインストールします。開始する前にすべてのアプリケーションを終了することを推奨します。Nextをクリックすると続行、Cancelをクリックするとセットアップを中断します。」とあるのでNextをクリック。


するとこのような画面が表示されます。DMMランチャーを使用している場合は恐らくC:\games\wt\WarThunderCDKにインストールするようになっていると思います。基本的にここのフォルダーは変更する必要はありません。War Thunder以外のフォルダーに入れてしまうと正常に動作しない可能性もあります。


デスクトップにアイコンを作成する場合はチェックを入れておきましょう


最終確認。インストール場所がおかしくなっていたらBackをして確認してください。問題が無ければInstallをクリック!


インストールが完了するとこのように表示されます。とりあえずLaunch Mission Editorにチェックを入れてFinishをクリックしましょう。するとCDKが問題なくインストールされていれば間もなく立ち上がります。


起動完了すると、まず表示するマップを選択するよう求められます。Open new fileにチェックを入れて右下のをクリックするとファイル選択画面が表示されますが、とりあえず今回はブリテン島のマップを開きましょう。OKを押してください。


すると、特徴的なドーバー港が表示されます。右の崖の上にあるのはダイナモ作戦立案の舞台となったドーバー城ですね。しかし、このCDK、最近はやたらと画質が良くなり、影などはともかく透明な海&波のアニメーションまでされています。正直なところミッション作成には不要な機能ですので非表示にしてしまいましょう。


Render shadows, render VSM shadows, use SSAO, use SSRのチェックを外し、no amb, no envi refl, no postfxにチェックを入れてしまいましょう。それでも重いという場合や陸上のみでミッションを作る場合はno transpにチェックを入れて海面の表示そのものを消してしまってください。

           基本操


①ユニット選択
②ユニット移動
③地面に沿ってユニットを移動
④ユニット回転
⑤ユニットの拡大・縮小
⑥ユニットを地面の高さに合わせる
⑦ユニットを一覧から選択
⑧ユニットのプロパティを開く

⑨ユニットの名前をマップ上に表示
⑩ウェイポイントをマップ上に表示
⑪ユニットのアイコンをマップ上に表示
⑫ユニットのモデルをマップ上に描画

⑬ユニットの軸を作成
⑭エリアのみ選択
⑮エフェクトのみ選択
⑯ユニットのみ選択
⑰選択中のユニットのウェイポイントのみ選択

⑱ポイントを設置
⑲球形のエリアを設置
⑳円柱状のエリアを設置
㉑直方体のエリアを設置
㉒エフェクトを設置
㉓ユニットを配置
㉔ウェイポイントを設置
㉕選択中のユニットのウェイポイントを設置
㉖設置するユニットのクラスを選択
㉗タグを選択
㉙言語を選択(日本語はありません!)

㉚新規ミッションを作成
㉛ミッションを開く
㉜ミッションを保存
㉝ミッションを名前を付けて保存
㉞ミッション実行
㉟トリガー・ミッションオブジェクト編集画面を開く

㊀選択したユニットへ移動
㊁視点移動のヘルプ
㊂フリーカメラ(WASDとマウスで移動)
㊃地面を歩く
㊄㊅よくわかりません・・・ごめんなさい

こちらも参考にどうぞ。


次回:ミッション作成篇(1)